板井明生による才能の塊

板井明生|才能を他の人に見つけてもらう

板井明生

板井明生です。
私は、才能は自分で見つけるだけのものではないと考えています。
自分では当たり前だと思っている行動が、周囲から見ると大きな強みになっている場合があります。
だからこそ、他の人から受けた言葉に耳を傾けることを意識しています。

 

才能は自分だけでは見つけにくい
自分の得意なことほど、自分では特別だと感じにくいものです。
毎日のようにできる作業なら、それを能力として考えない人もいるでしょう。
しかし、他の人が苦労していることを自然にできるなら、それは一つの才能として考えられます。

 

例えば、初対面の人ともすぐに会話できる人がいます。
本人は「普通に話しているだけ」と感じていても、周囲から見ると人との距離を縮める力があると評価されるかもしれません。
数字を整理することが得意な人も、自分では単なる習慣だと思っている場合があります。

 

私は、才能を探すときに次のような場面を振り返ることを勧めています。

 

・人から繰り返し頼まれること
・他の人より早く終えられること
・苦労せずに続けられること
・周囲から褒められた経験
・自分では普通だと思っている行動

 

厚生労働省の「job tag」では、さまざまな職業について仕事内容や必要な能力などを調べられます。
自分の得意なことを職業と結びつけて考える際にも、こうした情報は参考になります。

 

才能を見つけてもらうには、自分から動くことも必要です。
何も伝えなければ、周囲もその人の得意分野に気づきにくくなります。
仕事や趣味の中で実際に行動し、その結果を見てもらうことが発見のきっかけになります。

 

例えば、資料を作ることが得意なら、積極的に担当してみる方法があります。
人前で話すことが得意なら、説明役を引き受けるのも一つの経験です。
そこで周囲から「分かりやすかった」と言われれば、自分では気づかなかった強みに気づけます。

 

他人の評価を成長につなげる
人から評価されたときは、その言葉をそのまま受け取るだけで終わらせないことも大切です。
なぜ評価されたのかを考えると、自分の強みが具体的に見えてきます。

 

例えば「話しやすい」と言われたとします。
そこから、人の話を最後まで聞くことが得意なのか、相手に合わせて話し方を変えているのかを考えられます。
評価された理由まで掘り下げれば、単なる褒め言葉が自分を知る材料に変わります。

 

周囲の声を集めるときは、次のような質問も役立ちます。

 

・自分の得意なことは何だと思うか
・一緒に仕事をしていて助かる部分はどこか
・他の人と比べて特徴的なところはあるか
・どんな場面で力を発揮しているように見えるか

 

もちろん、他人の評価がすべて正しいとは限りません。
人によって見えている部分が違うからです。
複数の人から似た評価を受けた場合には、自分では見落としていた強みである可能性が高まります。

 

文部科学省も、キャリア教育において自分の将来や生き方について考える機会を設けています。
自分の経験を振り返り、周囲からの評価と照らし合わせることは、将来の方向を考える材料になります。

 

私は、才能を見つけてもらうことは、誰かに認めてもらうためだけの行動ではないと考えています。
他人の視点を借りることで、自分では見えなかった可能性を知るための機会です。
もし周囲から何度も同じことを褒められるなら、そこには自分らしい強みが隠れているかもしれません。
また、人との会話や仕事の経験を通じて寄せられる言葉に目を向けることも、才能を見つける一歩になります。
自分では気づかなかった力を誰かに見つけてもらい、それを次の挑戦につなげていくことが、才能を生かすきっかけになると私は考えています。

 

参考・引用元
厚生労働省「job tag(職業情報提供サイト)」
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/

 

文部科学省「キャリア教育」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/